和菓子と洋菓子

お菓子は、日本に古来から伝わる「和菓子」、西洋から伝わった「洋菓子」に大きく分類されます。

和菓子の歴史

唐菓子に始まり、茶の湯に発展した和菓子

和菓子の歴史は古く紀元前から大和時代に始まりましたが、当時は簡単な穀物の加工品に果実なども含めた総称でした。現在の和菓子の実質的なルーツは、その後の奈良時代から平安時代初期に唐から輸入された唐菓子にあると言っていいでしょう。遣隋使や遣唐使によって伝えられた唐菓子は、これまでの簡単な穀物の加工品に比べ、味や形、製法にも優れ、これに独自の工夫を加えた和菓子が創り出されていきました。次に、鎌倉時代から南北朝時代には砂糖の輸入が増え、国内でも本格的にお菓子が生産されるようになりました。またこの時代には茶も盛んであったので、現在のような茶菓子が求められるようになりました。これらの流れが現在の和菓子の発展につながっていきました。

洋菓子の歴史

時は明治維新、西欧文化のひとつとしてやってきた洋菓子

洋菓子は、明治維新以降西欧文化とともに、導入され、普及した菓子類を総称して言います。もちろん、これは厳密なものではありません。ですから、例えば南蛮菓子とされるカステラが、ある場合には和菓子に入れられたり、ある場合には洋菓子に取り込まれたりしています。洋菓子のルーツは、古代エジプトの小麦で作られた「パン」にあるようです。それはやがてローマに伝わり、フランスの文化として開花します。菓子職人を表すフランス語パティシエは、日本人にもなじみの深い言葉。パイを始め様々なお菓子がここフランスから誕生していきました。代表的な洋菓子としては、クッキー、ショートケーキ、ロールケーキ、マカロンなどがあります。

はかたや本舗では、和菓子と洋菓子の垣根を越え、それぞれの美味しさを融合させたお菓子作りに日々、取り組んでいます。